1972年06月01日

騒音監視塔(岩山大鉄塔)の一〇万人共有化運動にご協力をおねがいいたします 三里塚芝山連合空港反対同盟

趣旨書

 騒音監視塔(岩山大鉄塔)の一〇万人共有化運動にご協力をおねがいいたします

三里塚芝山連合空港反対同盟   


 三里塚空港建設を力づくでこの七年来強行してきた政府・公団、千葉県知事友納武人は、かれらの明らさまな暴力の悪政を推し進めて参りました。昨年九月の農民の宅地田畑に対する強制代執行が我々に示すものは、民を殺して国政を強制する権力の赤裸々な姿に他なりません。地域の開発は空港政策にのみ従属し、地元住民の生活については騒音対策一つさえもいまだに皆無の状態で公団はただ「開港」を絶叫するだけです。
 航空行政の失敗と住民無視の暴力政治に対する国民の一大批判の前に立たされた政府・公団は、機動隊を使って住民との戦いを深刻にエスカレートさせる以外にその道を知りません。そして、その責任を逃れるために五十人に及ぶ反対同盟の青年たちを逮捕拘禁して国民の眼をあざむこうとくわだてています。
 我が反対同盟は九月代執行に対する戦いを、悪政に対する農民の正義を貫かんとしたものとして誇りと確信をもっています。人民の正義の三里塚にあることをおよばずながら全国に訴え得たことを心から嬉んでおります。
 本年三月、近隣各市町村の多く住民の方々の力添えと全国からの支援を得て完成いたしました岩山地区の騒音監視塔建設の意図も、我らにとっては国家悪政の全人民への告発と、地元住民無視・農民殺しの「空港」を断じて許さぬ覚悟から発したものに他なりません。
 SSTやジャンボジェット機の飛来や空港の二十四時間全面使用によって住民の受ける騒音被害や油害、更に航空機事故の問題も、ごく最近一連のインド、ベトナム、イギリスの例をとるまでもなく極めて深刻であります。そればかりでなく住民生活に対する考慮の皆無な関連事業や工業化、でたらめな宅地造成など一連の「空港政策」で受ける住民の被害は想像に絶するものがあります。
 「空の表玄関・国際空港」には賛成だがSST飛来・空港の二十四時間使用には反対、騒音公害は出すな、というようなあいまいで甘い考えで、果して強制収用を力づくで強行するような政府・公団の暴政に対してほんとうに我々の生活を維持発展させることができるのでしょうか。
 我が反対同盟は、権力の横暴を断じて許さず、住民無用の関連事業・環境破壊を心の底から怒り批判し、そして三里塚空港粉砕・三、二五〇メートルの滑走路の使用・「開港」をきっぱりと反対する農民の意志と労・農・学の団結の結晶である岩山大鉄塔の一大共有化運動に、周辺の住民の皆さま、近隣各県の農民、全国の同志諸兄の絶大なるご協力を賜わりますようここにお願いいたします。
                 
敬具
  
   一九七二年六月


ラベル:三里塚
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