1982年06月27日

宣言−全国日雇労働組合協議会 創立大会

宣言

 仲間たちよ! 労務者としてわれわれが強いられてきた歴史と現実は、枕木の礎に眠る累々たる屍に象徴される、産業兵士としての屈従の日々であった。
 その上にこそ、この国の大動脈は築かれ、資本主義の基底部は支えられてきたのだ。
 侵略の餌食とされたアイヌ・沖縄人・強制連行されてきた朝鮮人・中国人の墓標。そこにこそ、帝国主義の国家意志が、最も露骨に貫徹された姿があり、労務者の歴史性が如実に刻印されている。
 囚人労働に始まる監獄部屋、タコ部屋が、支配と強搾取の赤裸々な実態であった。空腹をかかえての重労働、凄惨なリンチ、慟哭の日々。その中で煮えたぎった怒りは、繰り返し繰り返し決起した、叛骨の労働者魂の水脈として、今も涸れずにある。

 戦後、全国の寄せ場に集積された労働者の怨念は、暴動となって幾度と尽く爆発した。
 賃金奴隷の市場、必要な時必要なだけ汲み出し、酷使し、使い棄て自由な労働力の貯水池−寄せ場、そこでの二重、三重の搾取と収奪、暴力支配を打破せんとする欲求の発露は蓋し必然であった。
 仕事につけない苛立った精神と、ぼろぼろにされた肉体を引きずる彼方に、野垂れ死をみる地獄をさまよわされる窮乏者の群れ。現役を誇る者には、侵略的、反人民的国策事業への動員。この強いられた運命に否を唱える者に対する制度的死−保安処分、獄死、死刑攻撃の準備。これがわれわれを取り巻く現状である。しかし、絶望の中にも一条の光があるのだ。
 虐殺、弾圧の嵐に抗し、苦闘した先達の姿こそ、われわれの指針である。日朝労働者のすぐれた共同闘争を教訓化し、民族排外主義に屈した負の歴史を肝に銘じ、克服せよ。
 戦前の轍を歩まんと支配が整えられている今、侵略戦争の人柱となるのか、それとも、帝国主義の一切の不正を撃つのか、厳として選択は迫られている。
 仲間たちよ、苛酷な労働と差別・抑圧に呻吟する兄弟よ! 虐げられた者が自らの運命を刃に変え、隊伍を整え、君臨する支配者共を打ち倒す時代を、今や断乎として到来させねばならない。
 敵を的確に射程に入れ、自らを階級戦士として打ちきたえんとするわれわれは、この地平に下層の兄弟姉妹、すべての闘う労働者、農民、被差別大衆との団結を求める。
 われわれを虐待するところ、全国至るところで闘いの陣型を構築し、抑圧者をして、われわれの団結の力の前に震憾せしめよ。
 われわれの頭上に投げかけられる悪意の烙印を、敵階級との戦闘の坩堝の中に投げ返し、労働者階級の誇りを奪取せよ。反帝国主義−国際主義の隊列を被抑圧民族、労働者・人民と共に打ち固め、闘いの共同性を獲得せよ。
 われわれは、搾取と収奪、差別と抑圧のない社会をめざし、今ここに進軍する。
 全国に散在する日雇労働者・下層労働者は、全国日雇労働組合協議会(日雇全協)の旗の下に団結せよ。
 以上、宣言する。
         1982年6月27日
            全国日雇労働組合協議会 創立大会







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